当院が考える不妊症の原因

クリニックでいろんな検査を行い、人によっては「診断」を受けます。診断を受け、これが不妊の原因だったんだ!と思って取り組んでも中々妊娠に至らない。

いったい何で妊娠できないの?「よくわからない不明確な状況」が何年も続くことは非常に辛いものです。

当院では不妊症の根本にあるのは「現代の環境の問題」があると考えています。

食べるものや栄養の問題、働き方の変化による運動不足の問題など。そうした問題により「身体がいつも慢性的に炎症状態」にあり、良質な卵子(①染色体異常が無い➁エネルギーを創る環境と力がある)を育てる事が出来なくなってしまっていると考えられるのです。

男性の場合はこうした原因で、良質な精子を生産できなくなってしまうと考えられます。

この「慢性的な炎症」という考え方は、不妊クリニックにおいてもようやく問題と考えられるようになりつつあります。

特に最近では子宮内の慢性炎症が着床を妨げるという論文も出てきております。

『Unified diagnostic criteria for chronic endometritis at fluid hysteroscopy: proposal and reliability evaluation through an international randomized-controlled observer study』
Ettore Cicinelli, M.D et al
Fertility and Sterility Volume 112, Issue 1, July 2019, Pages 162-173.e2
(子宮鏡検査における慢性子宮内膜炎の統一診断基準:国際的な無作為抽出オブザーバー研究を通しての提案と信頼性評価)

また様々データ・資料もありますのでご紹介いたします。

以前よりも明らかに不妊治療の件数が増加している事が分かると思います。

そして、興味深い事にアレルギーや体の不調を訴える子供達も増加しています。

子供達の身体の変化(アレルギーやだるい肩こり腰痛が増えた)を見ると、幼少期より悪い環境にさらされている事が分かる(ひと昔前であったら、4回にタイミングをとれば妊娠していました【統計データ上】)。

しかし、その子供達が大人になり結婚して、「さあ家庭を築こう」といざ計画しても「あれ!?妊娠出来ないなぁ!?」という事態になっているのです。

以上の資料の通り、歴史を振り返りデータと現状を分析すると、①健康問題と不妊は関係しており。②子供達の今と不妊も関係している事は明らかであると考えられるのです。

クリニカルサロンタラントでは、上記のような体の慢性的な炎症を解消することで妊娠しやすい体づくりを目指します。

もう少し「現代の環境の問題」と「慢性的な炎症状態」について説明をさせていただきます。

栄養不足と慢性的な炎症

現在の環境の問題として不妊に影響していると言われているのが「栄養不足」です。

現代の食生活では、普通に食事をしているとカロリーは十分摂取できるものの、妊娠しやすい身体を作る栄養が不足してしまうのです。

タンパク質、ビタミンD・B群・E、鉄分各種ミネラル、葉酸など。

ビタミンは体の炎症を抑えてくれる役目があるのですが、現代人はこれが少ないために多かれ少なかれ体に慢性炎症を抱えています。

タンパク質不足はアミノ酸不足つながり、アミノ酸が不足することで体の代謝力が落ちて、細胞増殖などの代謝も出来なくなってしまいます。

意識してこの栄養の問題に取り組まないと、今の食環境が妊娠に悪影響を与え続けてしまうのです。

生活環境の変化による体の問題

現代はデスクワークが増えたり長時間の仕事が当たり前になったことで、運動不足が問題となっています。

運動をしないことで筋力不足になると、体の血流が悪くなり子宮や精巣へ十分な栄養が届きにくくなります。
またデスクワークのせいで腰痛や肩こり・頭痛が当たり前になってしまっていると、体の免疫・回復がそこに集中するので、卵巣や精巣に届けられるべく血液も少なくなってしまいます。
それ以外にも食生活や姿勢の問題で内臓に負荷がかかりゆがんでしまっている人も非常に多いです。内臓がゆがみ下垂していると、子宮を圧迫しホルモンの分泌を妨げてしまいます。

このような体の問題も妊娠に悪影響を与えてしまうのです。

生理痛や生理不順は体が適切に働いていない結果

生理痛がひどかったり生理不順があると、不妊症になりやすいと言われています。

これは生理痛や生理不順が問題というより、生理痛がひどくでる体・生理不順になってしまう体が妊娠の準備が出来ていないと考えるべきでしょう。

子宮環境で十分な血液循環が行われて栄養が届いていると、生理痛がひどくなることはありません。

体の代謝が行われ細胞増殖が出来ているなら生理不順になることはありません。

体の問題が生理痛・生理不順・不妊につながっているとので、その根っこが同じだ言えるでしょう。

体に現れる不妊症の原因

不妊症の原因は体にも症状として現れます。

内臓機能の低下

内臓機能が低下してすると身体機能も低下してしまいます。

ホルモンバランスの乱れ


ストレスなどによりホルモンバランスが乱れると、妊娠ではなく体の不調の改善に体の治癒力が使われてしまいます。

身体の歪み


身体にゆがみがあると、様々な症状が体に現れます。そしてその症状改善のために自然治癒力が使われ、妊娠力が下がってしまいます。

これらを整体・鍼灸の施術を通して改善していくと「精子・卵子」や「子宮」の状態が良くなり『授かり体質』になり不妊症が改善していきます。

当院の妊活プログラム

これまでご説明してきた現代の環境の問題により体が慢性的な炎症状態になっています。

この慢性的な炎症によって、①染色体異常がある ➁エネルギーを創る環境と力がない という2つの問題が体に起きてします。

慢性的な炎症状態を解決して①染色体異常が無い➁エネルギーを創る環境と力がある卵巣・精巣に導くことで妊娠しやすい体を目指すのが当院の妊活プログラムです。

肩こり・腰痛・内臓のゆがみ・頭蓋骨の問題・栄養の問題・ストレスの問題 etc

当院の妊活プログラムとしては、これら様々な不調の改善を一つ一つ行い、妊娠しやすい体を目指すことになります。

妊娠にむかって1つ1つを積み重ねていくことが非常に重要です。その1つ1つはあなた1人で進むのではありません。

当院とあなたの二人三脚で進んでいきましょう。

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不妊鍼灸の医学的効果



【2006年米国生殖医療学会誌より 】
【2002年4月30日読売新聞より】

当院は整体と鍼灸を組み合わせた不妊施術を行っていますが、鍼灸の効果には医学的にも大きな効果があると実証されています。

体外受精の前後にハリ施術をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果をドイツと中国の研究チームがまとめました。

米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、体外受精(IVF)を受ける女性160人を2つのグループに分け、一方に体外受精の際受精卵を子宮に戻す前後に針施術を実施。

もう一方のグループには針施術をせず、通常の体外受精を行った結果、鍼施術グループの妊娠率が42.5%に上がり、通常施術の26.3%を大幅に上回りました。